耐震+制震

繰り返す地震にも強い、地震対策の新たなスタンダード。

耐震+制震

2000年に施行された新耐震基準の住宅は震度6強クラスの地震で倒壊しないことを想定されていて、その後の繰り返す地震までは想定されていませんでした。
揺れを吸収する「制震」という新しい技術で安心と安全をプラス。いつか来る地震に強固に備える、地震対策の新たなスタンダードです。

性能・技術について

耐震性能

  • 長期優良住宅基準を上回る
    国内最高レベルの
    耐震等級3をクリア


    耐震等級とは、地震に対する建物の強さを表す等級です。アート建工の家は長期優良住宅基準を上回る、国内でも最高レベルの耐震等級3をクリア。国土交通省の調査で、熊本地震で最大の被害が発生した益城町でも倒壊なく、全棟住み続けられています。

  • 震度7クラスの
    連続実験にも損傷なし
    強さを実証した高耐震性能


    実物大の建物を使った耐震実験で、阪神淡路大震災や新潟県中越地震など、過去最大級の地震波、震度7クラスを連続3回再現。接合部分のゆがみや変形、構造体の損傷もなく、きわめて高い耐震性能が実証されました。

制震性能

京都大学と共同開発
揺れにブレーキをかける
制震装置「EQ GUARD」

しなやかに伸びる鉄の特性を利用し、
揺れを吸収する「制震ダンパー」

鉄の鋼材が地震の揺れで変形するとき、同じだけ地震エネルギーを吸収して建物の揺れを抑えます。鉄は何度でも伸縮を繰り返して、安定した制震効果が持続します。維持・管理にも安心なメンテナンスフリーの制震装置です。

実証実験 筋かい耐力壁(壁倍率4倍)で検証

EQ GUARD を設置した場合としなかった場合とで、揺れによるダメージの比較検証実験を行いました。
実験では「阪神・淡路大震災」の地震波を、繰り返し10回発生させて建物へのダメージを検証しています。

設置なし

3回目で筋かいが破損


1回目の揺れで大きく変形し、耐震性が低下。そのため、繰り返す大きな揺れに耐えることができず3 回目で筋かいが壊れてしまいました。

設置あり

10回目まで、ほぼ変化なし!


10回大きな揺れを受けてもEQ GUARDが変形を抑え、耐震性の低下を最小限に抑えていることが分かります。


設置あり

10 回目まで、ほぼ変化なし!


10回大きな揺れを受けてもEQ GUARDが変形を抑え、耐震性の低下を最小限に抑えていることが分かります。

繰り返す10回もの
大きな揺れに耐える制震力


    • 京都大学 生存圏研究所
      五十田博教授

      「制震」「高耐震」で
      損傷被害を最小限にすれば、
      地震後も住み続けられる。

      中地震の時に建物の損傷を最小限にして、大地震の時に建物が倒壊して人命を損なわないようにしようというのが建築基準法の耐震性に関する基本的な考え方です。つまり、大地震に見舞われたときに損傷しないことや継続して住み続けられることをねらっているものではありません。ただ、この耐震性は、「設計」という行為によって向上させることができます。
      例えば、強い壁をバランスよく基準よりも多く配置したり、繰り返しの地震に対して性能劣化の少ない制震壁を使ったりして大地震時に損傷を抑え、継続して住まうことが可能な住宅を設計することは現在の技術では可能です。想定外の自然災害も多く発生している昨今です。より高い耐震性を目指していただければ、災害の克服も可能と思います。


基礎・構造体について

すみずみまで強靭さにこだわった高い耐震性能

木造軸組構造を支える地盤と基礎、さらに接合部を固定する補強金物まで、
徹底した安全基準に基づいた技術を採用しています。

ベタ基礎

  • 厚さ150mmの
    鉄筋コンクリートを採用


    建物の底板一面を鉄筋コンクリートで支えるベタ基礎を採用しています。立ち上がりの厚みを150mmと厚くすることで強度をさらにアップ。また地面をコンクリートで覆うので、地面からの湿気を防ぎシロアリや害虫の侵入も防ぎます。基礎上部は基礎全周換気工法を採用し、従来の工法の約1.5倍の通気量を確保しています。

    • 布基礎
      建物の壁に沿ってコンクリートを打ってつくる基礎です。逆T字形の基礎で、建物を“線”で支えます。

    • ベタ基礎
      壁部分だけではなく床下全体にコンクリートを打ってつくる基礎です。建物全体を“面”で支えます。

    住宅基礎保護工法 ハウスシューズ
    弾性モルタルと弾性塗料を併用した住宅基礎の保護工法「ハウスシューズ」。耐候性、低汚染性に優れた性能で、雨や雪の多い山陰の気候から基礎をしっかり守ります。

地盤調査

  • 全棟で高精度な
    地盤調査と解析を実施


    調査の精度不足による過剰、過小設計を防ぎ長期20年保証を実現します。

木造軸組パネル工法

  • 地震による
    横揺れ・ねじれに強い


    柱と梁で組む木造軸組工法(在来工法)に、面材を張る工法を組み合わせたハイブリッド工法を採用しています。従来の木造軸組工法の強みである間取りの自由度はそのままに、地震による横揺れ・ねじれに強い耐震性をより高めた建物にすることを可能にしました。

    【面材耐力壁】

    従来の耐力壁は、筋交いが主流でした。横揺れに点で支えて抵抗するのに対し、面で支える面材耐力壁は構造体を面(パネル)で支えることにより、地震の力が接合部の一点に集中することなく効率的に分散。壁倍率2.5倍と大きな水平荷重に耐えることができます。アート建工は建物の外周を面材耐力壁(パネル工法)としバランスよく配置することで、より強固な構造体を実現しています。

    【剛床工法】

    従来の床工法では、床板を支えるために渡す角材を使用するのに対し、アート建工が採用する剛床工法では構造用合板を厚くし、梁に直接留め付ける方法で床面を一体化することで、建物の水平剛性を高めています。

    • 一般工法
      一般工法では、水平の力に対して、ねじれに弱い構造となります。

    • 剛床工法
      建物の構造全体の剛性が高くなり、ねじれの力に強くなります。

    接合金物 構造体の接合部を頑強に固定
    柱と土台、梁と梁、梁と柱などの接合部分に、指定検査機関で品質・性能が認定された接合金物を使用。地震や台風などの外からの強い力に対する構造体の耐力を補強しています。